秋の日輪寺、文化財散策

日輪寺の色づくいちょうの木

山鹿市のツツジ(4月中旬頃開花)で有名な日輪寺には沢山の文化財があります。

指定文化財だけでも

  1. 湯町橋
  2. 赤穂義士遺髪塔
  3. 日輪寺芭蕉碑
  4. 素覚尼五輪塔
  5. 日輪寺梵鐘
  6. 日輪寺のラカンマキ
  7. 石体観音三十三基
  8. 竜王山古墳
  9. 日輪寺制札

と、9つもあり、こんなにも1箇所で見れるのはここしか有りません。

もちろん、その他の文化財もここにはありますので、それらを紹介しつつ、2021年秋の日輪寺へ散策へ行ったときのことを書いていきます。

秋の日輪寺、文化財散策

日輪寺に到着し、駐車場に入ると奥に橋が見えます。これが湯町橋です。

湯町橋

湯町橋は元々は吉田川と菊池川の合流点付近、国道3号線から鍋多方面へ行くときの最初の橋の部分に架けられていたものが、河川改修の際に日輪寺に移されました。山鹿市の石橋の中でも最大級のものです。

日輪寺梵鐘

車を置いて坂を降り、日輪寺の正面にまわると、日輪寺の山門と内部にある日輪寺梵鐘が見えてきます。山門の右奥に見えている木は、天然記念物、日輪寺のラカンマキです。

日輪寺梵鐘は資料によると1359年の銘が彫られているようで、約650年以上前に作られたということになります。梵鐘は山門上にあるために直接見ることは叶いませんでした。

日輪寺の観音堂(肥後三十三観音)

山門をくぐると、左手には肥後三十三観音26番札所の観音堂、赤穂義士遺髪塔、日輪寺芭蕉碑、素覚尼五輪塔と続きます。

赤穂義士遺髪塔

赤穂義士遺髪塔

日輪寺では毎年、赤穂義士の慰霊の儀が行われています。

日輪寺芭蕉碑

芭蕉碑には蛍の句が彫られているため、蛍塚とも呼ばれているようです。

素覚尼五輪塔

素覚尼五輪塔は、菊池家の12代、菊池武時の娘の墓と伝えられています。菊池武時は日輪寺を再興した武将です。

石体観音三十三基

日輪寺本堂を見て左手の池の奥の石段を登ると、そこには石体観音三十三基が鎮座しています。

これらの観音様は県内はもとより、徳島や津島、山口などの県外の方々がこの地に寄進されたものだそうです。1829年という記録があるそうなので、江戸時代が終わる頃に彫られた観音様だと思われます。

さらに左手の階段を登ると、大きな大仏が見えてきます。

日輪寺のおびんずる様

おびんずる様です。賓頭盧(びんずる)はお釈迦様の弟子、十六羅漢のひとりです。日輪寺の大きなおびんずる様は高さ30mあり、2016年以前(熊本地震以前)は胎内めぐりも出来たそうです。

ここまで、山鹿市の指定文化財、9つのうち7つを見ました。「日輪寺制札」は見れませんので、残りは1つ、竜王山古墳です。

日輪寺の山の頂上にある竜王山古墳

この竜王山古墳がどこにあるかというと…つつじ公園の頂上です。遠いですが頑張って登りました。竜王山古墳は円墳で市内唯一の竪穴式石室を持つ古墳です。

竜王山古墳の周囲を一周したら、いよいよ下山できます。

駐車場の奥にあった湯町橋は下から見るのもいいのですが、上から見たほうがその全容が解りやすいかと思います。

久しぶりに行った日輪寺は秋の季節で、いちょうの木が綺麗に色づいていました。次に行くときは、4月下旬頃、ツツジが満開のときに行きたいと考えています。

関連文化財

指定文化財

  1. 湯町橋
  2. 赤穂義士遺髪塔
  3. 日輪寺芭蕉碑
  4. 素覚尼五輪塔
  5. 日輪寺梵鐘
  6. 日輪寺のラカンマキ
  7. 石体観音三十三基
  8. 竜王山古墳
  9. 日輪寺制札

リンク

ひごのおと-肥後三十三観音26番札所「日輪寺」

※「ひごのおと」は熊本県内の三十三観音や文化財を紹介する、やまがあいの姉妹サイトです。

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